環境に優しい方法により、害虫の侵入に素早く対処するAnticimex。そのビジネスにTelenor Connexionがどのように貢献しているのか、ご覧ください。
これまで長い間、害虫駆除には毒を仕込んだトラップが使われてきました。この方法は設置者が複数のトラップを定期的にチェックして配置を見直す必要があり、いわば非科学的な方法でした。さらに、この方法だとトラップの多くは未使用のままとなり、使用後のトラップは害虫を捕獲したり害虫の侵入を防いだりする効果が弱まるのが普通でした。
しかし、コネクティビティの導入により、そのような方式が大きく変わろうとしています。IoTによる、害虫駆除のデジタル革命です。AnticimexにおけるAnticimex Smartのように、コネクティビティを導入したスマートなトラップの登場によって、トラップがどこに設置されていようとも、24時間体制でトラップを監視できるようになったのです。
Anticimexでは、Telenor Connexionによる信頼性の高いグローバル接続を利用し、Anticimex Smartをはじめとするコネクティビティ導入製品を開発してきました。その結果、害虫駆除の効率が高まり、カスタマーエクスペリエンスも向上し、従来のトラップにつきものであった危険な毒の使用量も大幅に削減できたのです。
また、トラップ設置場所の精度が上がり、対応も早まりました。そしてデータに基づく新たな洞察も得られ、ビジネスを急成長させることができました。
トラップの監視、メンテナンス、廃棄の煩わしさは、顧客にとって悩みのタネです。そのため、トラップの改善は、害虫駆除業界における長年の課題となっていました。その意味でもコネクティビティ導入トラップは、まさに害虫駆除におけるデジタル革命と呼ぶにふさわしいものです。
従来のトラップとは違い、IoTを導入したトラップは常時監視が可能であるため、かかった害虫に即座に対応できます。通信によって収集したデータにより、業者は害虫の大規模発生時に通常よりも多めのトラップを設置したり、害虫がかからないトラップを適切な場所に移動したりできます。
コネクテッド害虫駆除により、エンドユーザー向けのカスタマーサービスの質が向上し、駆除の効果も改善されます。収集したデータを活用することにより、ユーザーとAnticimexの双方にメリットが生まれるのです。
さらに、Telenor Connexionが提供するグローバルなコネクティビティにより、Anticimexでは現地の事業者を通じて市場参入するよりも素早く、かつ簡単に新市場に参入することができるようになりました。
コネクティビティの導入により、作業員が現場にいて見張っていなくても、インテリジェントな24時間体制の害虫駆除が可能になります。収集したデータから害虫の侵入規模を正確に把握し、適切な対策を取れるようになります。害虫侵入の初期に捕獲することにより、害虫のまん延による対策費の増大を回避することができ、環境に害を及ぼす毒の使用を最小限に抑える、もしくは完全になくすこともできます。
1934年設立のスウェーデン企業Anticimexは、害虫駆除業界のリーダーディングカンパニーとして、常に新たな技術とビジネスモデルを導入してきました。その一例が、同社が不動産所有者向けに開始した、年間定額制の「ナンキンムシ無発生保証サービス」です。このサービスは大成功を収め、他の害虫にも対応したサービスが開始されました。
Anticimexは18カ国で事業展開する、世界最大級の害虫駆除会社の1つです。害虫駆除に加えて、食品安全、建物環境、防火、保険などのサービスも提供しています。同社では技術革新によってカスタマーサービスをさらに充実させ、予防的害虫駆除の分野におけるグローバルリーダーとなることを目指しています。
これらの新テクノロジーの導入により、顧客が害虫駆除会社に期待できるサービスの内容が大きく広がりました。従来のサービスにAnticimex SmartのIoT機能が加わったことにより、顧客は「機械による自動化」と「専門家の知見」の両側面における最善のサービスを同時に享受できるようになったのです。
Anticimexのデジタル害虫駆除サービスは着実に成功を収めつつあります。2020年2月時点で、世界中に設置されたトラップとセンサーは合計14万8,000台以上。世界中で毎年、何百万匹ものネズミが捕獲されています。
Anticimexのチームは現在、世界18市場でトラップを設置しており、収益に占めるスマートサービスの割合は9%。これらの数値はいずれも前年比で増加しています。
私たちが販売しているのは「安心」です。お客様は害虫駆除サービスを購入するのではなく、その場所には害虫がいなくて、Anticimex Smartが常に監視・記録しているから安心だ、という思いを購入しているのです。 Anticimex社CTOUlf Eripe氏
Anticimex Smartは設置場所の分析から継続的防除へと至る、3ステップのサービスです。
Anticimexは最初に顧客の設置場所を検査し、利用可能な記録を確認し、主な関係者に聞き取りを行います。そして、これらの調査内容に基づいて顧客のビジネスに最適なソリューションを提案します。すでに害虫が発生している場合は、Anticimexのスタッフが即座に対処します。
ステップ1の計画に基づき、害虫センサーおよび効率性が高く無害なトラップを戦略的に配置します。 Anticimex Smartにはコネクティビティが導入されているため、データハブに向けて定期的にレポートを送信します。
Anticimexは定期的にトラップを検査し、必要に応じてトラップの処理と再設置を行い、データを分析して必要な情報を顧客に提供します。Anticimexからの報告のおかげで、顧客は他の作業に集中できるようになります。設置場所の分析とAnticimex Smartの設置が完了すれば、顧客はすぐにその成果を実感することができます。
Anticimex Smartはネズミに効率よく対処します。デジタル式で環境にも優しく、インテリジェントな害虫駆除ソリューションです。
顧客が目にしたくない害虫に対し、コネクティビティを導入したシステムとトラップ類やセンサー類などのデバイスが監視を行います。実は、Anticimexという社名はもともと「ナンキンムシ退治」の意味。見つけた害虫に対処するだけでなく、防虫の専門知識を持つスタッフが継続的にトラップの再配置と保守を行います。
Anticimex Smartシステムは、Anticimexイノベーションセンターの研究開発チームによって開発されました。システムに最新技術を盛り込んだ、Anticimexオリジナルのサービスです。
地上の害虫類を処理するマルチ捕獲ユニットです。誘引剤によって害虫を箱に誘い込み、毒素を出さずに効率よく駆除します。Anticimexはバイオサイド(殺生物剤)を使用しています。
動きを検出して通知する小型センサーです。その小ささを生かし、害虫が好む狭いスペースにも設置できます。
地上の害虫を検出して処理する捕獲ユニットです。誘引剤によって害虫を箱に誘い込み、毒素を出さずに効率的に駆除します。
システムのマスターユニットであり、顧客の設置場所にある他のスマートユニットから情報を受信してスマートデータハブに送信します。
下水管用に設計されたユニット。地下に生息するネズミを効率的に検出し、処理します。 駆除後のネズミは下水中に排出されます。
24時間体制で監視
従来のAnticimexによる害虫駆除は、四半期ごともしくは毎月の現地確認が必要でした。一方、Anticimex Smartは常時監視が行われ、害虫に対処するとすぐに通知されます。
無毒の害虫駆除
Anticimex Smartは100パーセント無毒です。環境にやさしく、作業環境をより健康的にします。農薬が流出する心配もありません。Anticimexはバイオサイド(殺生物剤)を使用しています。
コストの増大を回避
害虫問題の解決には時間がかかり、ビジネスに多大な損害をもたらす可能性があります。Anticimex Smartを導入し、初期の警告に素早く対処すれば、コストが増大する前に解決することができます。
死角を検出
害虫は検出困難な場所に隠れることが得意です。Anticimex Smartを使用することで、隠れた場所での害虫の活動を検出したり、動作記録が残っている場所にトラップを移動したりすることができます。
記録管理の簡便化
Anticimex Smartはデータハブに接続されているので、状況を分析し、必要に応じて外部パートナーにデータを送信することが可能です。
懸念事項の解消
継続的な監視により、害虫がビジネスや顧客・パートナーとの関係に害を及ぼすリスクを最小限に抑えます。さらに、効率性の高いバイオサイド(殺生物剤)を使用したトラップは、法令および規制の基準も満たすものです。
Anticimexのグローバル接続には、Telenor Connexionのコネクティビティ代行ソリューションが使われています。サービスレベルアグリーメント(SLA)によって稼働時間が保証されたIoT専門チームが、24時間365日の監視とサポートを提供し、同社の接続ソリューションが24時間無休で機能することを保証しています。コネクティビティ代行により、Anticimexは自社製品を世界中のモバイルネットワークに接続できるようになったのです。
Telenor Connexionの顧客であれば、市場ごとに異なるネットワーク事業者からIoT SIMを購入する煩雑な手続きをスキップできます。標準化された1枚のSIM、1つの窓口だけで、コネクティビティの専門家による専用サポートも利用できるのです。
モバイルネットワークはすでに十分実証済みであり、近い将来に使われなくなる心配もありません。認可を受けて電波を使用し、競合するネットワークからの干渉や輻輳もないため、グローバル企業によるIoT導入に最適です。
私たちがAnticimex Smartで利用している接続バックボーンは、Telenor Connexionから提供を受けています。堅牢で安全、信頼性が高く、グローバルなのが特徴です。業界をリードするTelenor Connexionとのパートナーシップのおかげで、比較的容易に新市場に参入することができました。彼らのサポートとトラブルシューティングのレベルは世界トップクラスであり、必要なときはいつでも彼らが質問に答え、サポートしてくれます。Anticimex社CTOUlf Eripe氏
製品とサービスにコネクティビティを導入する際、同時に、地球規模の複雑さに向き合う必要があります。そのためIoTを導入する顧客には、高いパフォーマンスと豊富な専門知識、そして広い地域への対応能力が求められます。
皆さまのビジネスは、デジタル革命の波に乗る準備ができていますでしょうか? 製品にコネクティビティを導入して、IoTテクノロジーで国際的な成功を収めたいとお考えでしょうか? それはすばらしい計画です。ただし、その計画を実現するには、まず、複雑な接続技術の管理方法を理解しなくてはなりません。
その複雑さはTelenor Connexionをパートナーに選ぶことで、外部委託することができます。私たちであればサードパーティのサービスプロバイダーとの連携も含めて、技術面とビジネス面、運用面のすべてのニーズに対応することができます。
コネクティビティ代行サービスはグローバルコネクティビティを提供するものであり、クライアントは自社製品を世界中のモバイルネットワークに接続できるようになります。その際、サービスレベルアグリーメント(SLA)によって稼働時間が保証されたIoT専門チームが、コネクティビティに関する24時間365日の監視とサポートを提供します。
IoTソリューションを利用すれば、ユーザーの行動を記録するコネクテッドデバイスから自動車・機械の自動運転に至るまで、ビジネスに幅広い可能性がもたらされます。
以下は使用場面や業界に関係なく、コネクティビティ導入の成功に欠かせない「必須要素」です。
モノ
製品は古くても新しくても問題なし。多くのモノはすでに過酷な作業現場で使われデータも収集されていますが、インターネットには接続されていません。
接続ハードウェア
Telenor Connexionの提携会社がコネクティビティと演算機能をモノに追加する作業を支援し、国際的で信頼性の高いIoTソリューションを皆さまにご提供します。
コネクティビティ
専門家による24時間年中無休のサポートによって支えられたグローバルIoT接続を利用して、世界中のあらゆる市場から安全にグローバルIoTネットワークに接続できます。
プラットフォーム
すべてが統合される場所です。IoTクラウド代行はコネクテッドデバイスからデータを安全に収集して保存し、デバイスを管理するためのツールもご提供します。
アプリケーション
IoTクラウド代行を利用すれば、標準化されたダッシュボードとアプリを利用してデータの視覚化や追跡をしたり、開発者向けのAPIを利用して独自のアプリケーションを簡単に構築したりできます。
顧客価値
コネクティビティの価値は、より良い製品・サービス・エクスペリエンスを皆さまにご提供することにあります。長期使用可能なソリューションを構築することにより、IoTを皆さまのサクセスストーリーの一部にすることができます。
Telenor Connexionのコネクティビティ代行は、デバイスをどこに配置する場合でも対応可能です。皆さまは高い可用性と対応力を誇る、最高品質のモバイル接続を利用できるようになります。
現地における通信事業者との契約はすべて私たちが行うため、お客さまご自身で行う必要はありません。Telenor Connexionのグローバルなローミングネットワークを介して、世界中のほぼすべての市場においてお客さまのデバイスをネットワークに接続します。規制によりローミングを使用できない国では、現地の信頼できる提携事業者との連携により、実現可能なソリューション(eUICCテクノロジーを含む)を見つけるお手伝いをします。
事業展開の簡略化
Telenor ConnexionのグローバルIoT SIMカードは、製品やデバイスに事前に統合することにより、事業展開とインストール作業を簡略化することが可能です。たった1つの在庫管理ユニット(SKU)を使用するだけで、世界中のモバイルネットワークにアクセスできるようになります。
即時接続
集中型の接続ソリューションを利用することにより、リモート側でパスワードやファイアウォールの設定をする必要がありません。統合されたモバイル接続であれば、製品が現場に到着後、すぐにコネクティビティを確保できます。
24時間サポート
Telenor Connexionのサポートを利用すれば、製品が配置された市場において、現地の言語を使う必要はありません。接続されたデバイスは、スウェーデンのカールスクルーナに設置されたサービスオペレーションセンター(SOC)のチームによって24時間・年中無休で監視と運営、サポートが行われています。このチームはIoT専門であり、他の作業は一切担当していません。
確かな将来性を持つテクノロジー
IoT通信における長年の実績に基づき、専門チームがデバイスのライフサイクルを通じて皆さまをサポートします。Telenor Connexionでは、現在の主要なIoT規格および通信規格にすべて対応しています。
幅広いオプション
デバイスは実際の使用状況に応じて柔軟に構成することが可能であり、データ、SMS、音声通信の一部もしくはすべてのサービスを使用できます。コネクティビティ代行により、市場の変化にも長期的に対応可能な柔軟性が確保されます。
コストの予測可能性
課金設定は接続されたデバイス1台ごと。そのため、特に運用コストを全体として見た場合、高い費用効率を実現します。デバイスのライフサイクル全体を通じて、皆さまのニーズに対応した通信エリアと品質、価格のもと、スケーラブルで安全なソリューションと、変化への順応性の高いビジネスモデルをご提供します。
Anticimexのビジョンは、害虫駆除の世界的リーダーになること。1934年にスウェーデンで設立されて以来、同社はこの分野のパイオニアとして、顧客に安心をもたらす最良のソリューションを提供し続けてきました。
Anticimexの根幹にあるのは、従業員および顧客との相互価値です。Anticimexでは優れたサービスの提供を通じ、顧客との間に、尊敬に基づく長期的な信頼関係を築いてきました。そして顧客がビジネスにおける競争優位性を確保する上で、自社の製品をどのように改善すべきかを常に検討し続けてきました。Anticimexは自らの行動に情熱を持ち、他の人々を助けるために自らの知識を共有できることに喜びを見出しています。
この企業哲学に基づき、Anticimexではモダンな害虫駆除会社であることに誇りを抱き、モダンな社会が必要とするモダンなソリューションを提供しています。同社における「モダン」とは、同社のアプローチおよび運用方法によって定義されるものです。Anticimexは専門知識と豊富な経験を生かして予防的措置を講じ、問題の発生リスクを最小化しています。
私たちは最新テクノロジーの採用により、従来よりも柔軟で環境にも配慮し、より効率的なサービスをお客さまに提供しています。私たちはまた、提供した商品とサービスが長期使用に耐えるものであるとお客さまにご安心いただけるように、持続可能なソリューションの実現に努めています」Anticimex社CTOUlf Eripe氏